ファインダー越しに見た岡田氏が小谷三志の肖像と同化するようだった。
小谷三志が好きで、好きでしょうがない岡田氏は現代の小谷三志になろうとしていたのかもしれない。
「親孝行」
「文度」
「三国楽に一筋によし」
言葉の中に込められた三志の思い、願いをすくい取り、咀嚼することに人生を捧げている岡田氏。
渡辺金造著作の「鳩ケ谷三志」という偶然に本を古本屋で見つけたことが、小谷三志を研究するきっかけだったという。独学で古文書を読み解き、三志の書や言葉からその教えを広く知らしめるために多数の著作を刊行。
研究は三志から弟子である二宮尊徳へ。
今なお古文書とにらめっこの日々のようである。