2017年
6月
19日
月
「遺品で譲り受けたデジタルカメラの中に故人が撮影した写真が残っていた。
遺族に写真を差し上げたいから良いのをプリントして欲しい」
そんな依頼でメモリーカードをお預かりしました。
800カット位の画像が入っておりました。
画像を選ぶ作業は慣れているので、良い画像を直感で選択。
飼っているペット。
お気に入りのホビー。
近所のお祭り。
周囲の四季を感じる風景。
建築中の大型ビルが立ち上がる様子。
家族、親類を見つめるスナップ。
修復中の自宅。
大雨が降った庭の様子。
それらを淡々と、踏み込まずに撮影している写真。
箇条書きのメモのように。
劇的なシーンは無いし、何も起こらない写真。
日常の中の日常、みたいな。
しかし、
画像を何度か見ていると何となく気持ちの移ろいとか、
その人の気持ちの状態とかが分かるような気がしてきます。
そして、
その方がが残したかったこと、伝えたかったこと。
私の選んだ写真から少しでも汲み取れればと思いました。
2017年
6月
08日
木
先日、新聞の論調で商店街衰退の原因についての解説がありました。
まず大型店、ショッピングモールの進出という前提があります。
それよりも深刻なことは商店、個店の問題として、
後継者がいない、
というよりも、事業を継承しないという事です。
わざわざ、大変な思いをして店を継がせるよりも、勤めに出てもらった方がいい。
そう考える商店主が多いそうです。
私も父から店は継がなくて良い、と言われていました。
第二の問題点として
商店主が不動産の賃貸業を兼務しているため商店の経営が疎かになる。
と指摘されておりました。
解決策として、空き店舗を作らず、賃料を格安にしてでも、
やる気のあるお店に開放するよう提言されていました。
それぞれのお店にはそれぞれの事情があります。
まずは、自分の店の後継者をどうするか。
吹けば飛ぶような弱小店舗ですが、
事業継承は深刻な問題です。