先日、カタログの撮影途中、なぜ完成形のギリギリのフレームで撮影しないのだと、質問を受けました。
しかも、英語で。
春からラジオ講座で英語勉強していたというのに、このチャンスに英語で返答出来ず心残りです。
色々な理由があり、それらが頭を巡ってしまい、上手く答えられませんでした。
大雑把なフレームで撮影した方が効率的だからです。
Because efficient.
この一言で良かったのでしょうか、、、。
その効率的な理由として、以下
1、時間
大きさの違う沢山のモノを撮影するので、その都度フレームを変えるのではなく商品が変っても定位置、同じフレームで撮影する方が撮影時間の短縮になります。
2、見え方
定位置から撮影するので、同じように写ります。
ギリギリのフレームでは大きなモノを撮影する時にカメラアングル、ズーミングを変えないとフレームに収まらなくなってしまい、そうすると、見え方も変ってしまいます。
当たり前のことですが、とても大切なことです。
3、画質
大雑把にいって、画面の隅っこは歪むし、周辺光量が落ちるので使わないようにします。
余裕のあるフレームで撮影すれば、画面の真ん中を中心に絵作りできます。
4、トリミングへの対応
完成形のフレームで撮影すると、後から横長、正方形にトリミングする事が出来ません。
余裕をもったフレームで撮影すれば、どんな形にでもトリミング、編集できるのです。
これが一番大切です。
例えば、最終的にこのような形が完成形。
でも、この状態で撮影してしまったら、次のような正方形、横長にはトリミング、出来ません。
少し無駄があるようでも、ある程度余裕のあるフレームで撮影するのです。
でも、あまり余裕がありすぎると、なんか下手なカメラマンみたいですよね(汗。完成形のイメージ、レイアウトが分かっていればそれに即して撮影出来るのですが、撮影の後に考えるということが多いです。
私のしどろもどろな片言の英語に、
I learn.
と言って、申し訳なさそうに立ち去って行った外国人上役の方。
Me too!
もっと英語を勉強します。